蝉の声

とうとう奴らが鳴きはじめた。ただでさえ暑いのに、

あの蝉の声を聴くと更に熱くなっちまいます。

アブラゼミ、ミンミンゼミ、なんでもござれですわ。

何年も土の中で過ごしてんだから、最後の七日わざわざ

外に出てくることもないだろうに。まったく分からん奴らです。